東洋と西洋の死生観の違い

民族や文化によって様々な違いが存在しますが、その違いは東洋と西洋によって大きくまとめられます。国や宗教などによって違いがある死生観にも、それはあてはまるようです。

東洋と西洋の様々な違いの根底にあるのは、やはり宗教のようです。西洋ではキリスト教・ユダヤ教・イスラム教などの一神教が定着しているのに対して、多神教であるヒンズー教や、神と無関係の仏教や儒教が浸透しているのが東洋の宗教の特徴と言えるでしょう。

具体的な例を挙げると、インドを起源とする宗教では、肉体は霊魂の「いれもの」に過ぎないと定義されているため、人の遺体は火葬されます。これに対して、キリスト教など西洋で浸透している宗教においては、死者は「最後の審判」によって永遠の生命を与えられるか地獄に堕ちるかを決められるという「復活」の思想があるため、遺体を焼くことはなく土葬されます。

ただ、イメージ的に共通しているような部分もあります。生前の行ないによって、死後にどこへ行くか(または、どのように扱われるか)という点については、仏教とキリスト教では似たような印象を受けるものがあり、これが特に日本では混同して定着してしまっているようです。